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第6報告 質問?回答

2021年02月04日

南三陸ホテル観洋 女将(みやぎ女将会 会長) 阿部 憲子 氏
「欧洲冠军联赛_欧洲冠军联赛投注_官网感染症と観光業の現況」について 

 

【質問1】地震による避難所生活では、水と物資不足による問題が起こり、問題解決のために情報交換やミーティングを行って対応していましたが、他に避難所でどんな問題が起こり、どのように対応していますか?

 新しいコミュニティのはじまりを意識して、フロア毎に班長を決めて自治会を作り毎日のミーティングを行いました。また、以前の災害では避難所での引きこもり問題などがあったと聞いたので、引きこもり解消のために音楽コンサートやワークショップなど、様々なイベントをボランティアの皆様の力を借りながら2年間で600回開催しました。

【質問2】観光業と震災伝承の語り部などが同じ地域に存在し、観光客にも震災を伝えられるキッカケを作っている仕組みはとても良いと感じた。そこでコロナ以前の利用者は、どの地域から来られる割合が多かったのか?

 宮城県内20%、東北70%、東京15%、その他の地域から5%です。

【質問3】地盛券や、お宿エール券の発行にあたってどこからの資金を利用したのか?また発行部数はどの規模であったのか?が知りたいです。また若者とご高齢、主にどちらの観光イベントを、どのくらいの比重で力を入れているのですか?

 地盛券はホテル観洋が負担しました。みやぎお宿エール券は加盟施設毎に発行した枚数分の印刷費を負担いただきました。どちらも外部からの資金調達はなく、みやぎお宿エール券は自分たちの力で1,300部発行しました。観光イベントは、例えばファミリー層が二世帯でも三世帯でも楽しめるようにと考えておりますので、世代を問わず幅広い層のニーズに応えられるよう企画しています。

【質問4】観光業のお話を伺う上で、疑問を探るというより災害を乗り越えた経験を後世へどう活かしていくか?と考え直す機会となった。私の地元が同じ宮城県でも比較的内陸部であったので、ライフラインの復旧に1週間とかからなかったが、沿岸部に立地していることから4ヶ月も水が復旧しなかった事実には驚かずにいられなかった。造りが丈夫な観光施設が避難場所となり、被災者の衣食住を支える場となったのは認知していても実際、家族や友人を失い、自死を選択する現実が存在する程、過酷な環境下で最後の砦としての役割を担う観光業の重要性を感じさせられた。また、コロナ禍では震災での経験を生かし、学びの場を提供したことや観光業の復興起点となる活動を積極的に牽引する姿から、地元の主柱的存在が顕著になっているようにも感じた。現在、コロナ禍によりヒトの移動が制限され、過酷な状況ではあるが、このような現状だからこそ、震災で助けられた我々地元民が中心となり観光業を支えていかなければならないと考える。震災を経験した場やヒトに限定されるかもしれないが、Go To トラベルを起爆剤として地元民が県内観光業へ足を運べる機会をどのようにしたら形成できるか?と私自身考えながら経済学を学び続けていきたい。

 熱心に耳を傾け、様々感じ取っていただき感謝いたします。

【質問5】このホテルは、新型コロナで売り上げにどれくらいの影響があったのか?

 緊急事態宣言が発令された2020年4月は昨年比9割減、現在の11都府県の緊急事態宣言下も同じく甚大な影響が出ています。

【質問6】コロナ禍でGoToトラベルキャンペーンが行われましたが、南三陸町や宮城県全体の旅館などの宿泊施設でどれほどの効果があったのか?

 徐々に回復はしましたがコロナ以前の売上までは至らずに、2020年12月より感染拡大の影響を受けて下降しました。特に現在は、緊急事態宣言を発令した11都府県だけでなく全国でGoToキャンペーンを一斉中止したため、東北では域内観光を推奨していたにも関わらず県内のお客様もキャンペーン中止をきっかけに予約をキャンセルしてしまい、どの旅館も苦心しています。

【質問7】震災を経験したからこそ新しい分野などの地域勃興への道を見いだすことができ、復興への歩みを着実に歩んでいる印象を受けた。こういった流れの中でのコロナという新たな課題が生じてきた訳だが、地域経済を盛り上げていくためにコロナという状況だからこそ可能性のある新しい分野?事業などが現時点であったら、具体的にお教えいただけないでしょうか?

 観光ホテルや旅館は元々ゆったりとした空間作りをしており、密を避けられることが利点。コロナ禍でワーケーションが推奨されているので、今後はビジネス層も積極的に受け入れたり、湯治などの伝統文化や温泉の魅力を再アピールしたりするなど、今だからこそ地方の強みを活かせるよう取り組んでいます。

【質問8】「みやぎお宿エール券」の取り組みが成功したのはなぜだと考えているのか?お客様を増やすためには他にどのような取り組みが必要なのか?

 計画から準備まで、多くの時間とスタッフの知恵を結集し、「みやぎおかみ会」という組織で広く展開しました。旅館やホテルは地域に密着した分野で、リピーターも多く平時から観光による地域活性化に貢献しており、このような非常事態に「応援したい」と心を寄せて下さることも多かったことから、これまでの姿勢や取り組みが評価されたと感じております。