2022年12月22日

　「北東アジア地域の未来シナリオ」をテーマに大学?大学院生が長期的な北東アジアの未来像を提案するプレゼンテーションコンテスト「第4回Future Leaders Program」（フューチャー?リーダーズ?プログラム、FLP）の本選が12月16日に新潟市で行われ、経済学科倉田ゼミに所属する2年生の学生チームが奨励賞を受賞しました。

　植木太陽さん、大友心愛さん、岡本昇樹さんは、食品ロス、飢餓、地球温暖化の3つの問題を同時に解決するプロジェクト「Food for the Poor～Coolをお届け」を発表。このプロジェクトは、まだ食べられるものの廃棄に回されるような食品を冷凍させ「コールドチェーン」という配送技術を用いて飢餓に苦しむ国や人々に食料を届け、その活動を主に日本、中国、韓国といった北東アジアの国々の代表者が中心となって進めるというものです。また、冷凍された食品の配送に船舶や鉄道などの空いているスペースを活用することや、等積?定積冷凍技術という新しい冷凍技術を活用することにより、プロジェクトの実施が二酸化酸素の排出削減にもつながることを示しました。

　FLPは、同日に開かれた「2022年度北東アジア経済発展国際会議イン新潟」のプログラムの一つとして開催。大きな経済発展の可能性とともに政治的?社会的な不安定要素も併せ持つ北東アジアの将来に向け、未来を担う若者の英知を養いこれからのオピニオンリーダーを発掘?育成することを目的としています。本選には全国から5チームが選出され、いずれもそれぞれの着眼点から有効と思われる提案を行っていました。本学の学生チームは、北東アジア発の取り組みによって世界が直面する問題を解決できる提案を導き出し、プレゼンテーションも提案内容が十分に伝わるよう入念に準備。このような熱心な取り組みが今回の受賞につながりました。